MTG強豪プレイヤーkuroebiさんインタビュー2

      2016/03/07


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■ハースストーンが抱えた問題

天野
ツイッターにて
「今はまだ良いかもしれませんが2年後、倍に増えた有用カードを全て集めるのは新規参入者には少なくとも不可能です。カードローテーションを加える事で、新規参入しやすくなるのはゲームとしてとても素晴らしいことと思います。」
という発言がありましたね。この部分をもう少し詳しくお聞かせ下さい。
―――


ハースストーンには、新しいカードパックセットと、新しいアドベンチャーの2パターンでカードが追加されています。パックセットだと種類も多く、強いカードも含まれているのですが、何が当たるかわからない。アドベンチャーはカード自体が少ないのですが、手に入るカードが決まっています

これからもどんどん追加されていくのですが、新しく始めた人は
「まず、何を買ったらよいのか」
が問題になります。様々な意見があると思うのですが、

じゃあまずこのアドベンチャーを買って…
次にこのパックを買って…
その次にこのアドベンチャーを買うと良いよ。

という風になり、分かりにくい状態です。
その中でも、セットが追加されればされるほど、今まで有用なカードは働き蟻じゃなくなっていくので、かいつまんで集めなければならないのに、全てに投資しなければならなくなります。

これは今ならまだ、パックやアドベンチャーが少ないので問題ないです。とは言え、今でも多いと感じている人だって居ますよね。今まで長くやってきた人は、そのことを意識し辛い状況です

では、いざ、新規ユーザーが「何を買えば良いですか」となったとき、

強いカードは散っているから、全て買わなきゃ行けないよ

ということになると。今、アドベンチャーは3つ出てるので、約1万円ですよね。パックから出るカードは魔素で作ることもできるんだけど、ダストで作るってことは、ある程度の投資が必要です。そうなってくると、敷居はどんどん上がってきます。これで全てのカードが必要という状態が1年、2年後まで続くとなると、更に各セットの有用度が下がっているにもかかわらず、全てに投資しなければないようになります。

天野
なるほど、例えば2年後に「ナクスラマスの呪いで有用なカードって《マッドサイエンティスト/Mad Scientist》しか無いけど、第4WINGでしか手に入らない。そこまで買わなきゃならんのか…」という風になるかもしれなくて、そうなった時に困るというわけですね。
―――

はい。収集がつかなくなる前に、ストッパーを付けなければならない。2年後、3年後に「最低でもこの3枚のレジェンダリーカードは必須です」なんて言われたら、いきなり敷居が高い状態から始まるわけです。そこで「スタンダード」を作ることにより、今から始める人は買うべきものが限られてくるので遊びやすくなるわけですね。

天野
なるほど、カード資産だけで言えば、古参プレイヤーと新規プレイヤーとの差は小さくなりますね。やはり今後はスタンダードがメインになると思いますか?マジック・ザ・ギャザリングもスタンダードを遊んでいるプレイヤーが多いと聞きました。
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そうですね、じゃないと【スタンダード】なんて名前をつけないです。

天野
あ、確かに。【スタンダード】ですもんね。これから先は大会もスタンダードを採用していくようですし、もしそういったトーナメントシーンだけを見ている人は、スタン落ちしたカードを魔素にして新しいカードを作ることもできますね。そういった意味では今までプレイしているプレイヤーにも優しいと思います。
―――

―続く。
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