【解説】プリーストの難問リーサルパズル
2016/03/12
【お詫び】
リーサルパズルのヒントにて「断末魔の処理順問題がでる」と書きましたが、
この問題は生まれません。完全に勘違いしていました。
断末魔の処理順問題はもっと特殊な条件が必要になるのを忘れていました。
その条件についてはこちらの記事で解説しています。カード名が英語表記で見づらいかもしれません。
この辺りもいずれ日本語に対応させたいと思っています。
■リーサルパズル画像
せんとすさんとの配信中に起きたリーサルパズルです。
僕たちは1ターン75秒の中でこのパズルを解くことができませんでした。
この場面でも素早く計算し、行動できる人がプロとアマの違いかなと思います。
■リーサルパズルを解くためのコツ
何をどう行動するかを考えるより先に、まずはダメージの計算をしましょう。
これは実戦で「この場面はリーサルになっているのか」を考えるときにも言えることです。
<注意>カードの効果を正しく理解していないと、リーサルを逃すことになります。
エサゾンビはヴェレンに選ばれし者で強化されています。
攻撃力、体力の強化に加え、「呪文ダメージ+1」の効果が付与されている状態です。
通常、「呪文ダメージ+1」の効果は回復量を増やすことはできません。
あくまで「ダメージ」を+1する効果なので、「回復」は強化されないわけですね。
ですが、 オウケナイのソウルプリーストをプレイすれば「回復」が「ダメージ」に置き換わります。
そのため、瞬間回復を使うとダメージが+1されるようになり、6点ダメージとなります。
・手札から出せるダメージ(計14点)
瞬間回復×2=12点
ヒーローパワー=2点(オウケナイのソウルプリーストの効果でダメージになります)
・盤面から出せるダメージ(計7点)
エサゾンビの攻撃=4点
闇の教団の使徒の攻撃=3点
14点+7点=計21点…1点足りません。
しかし、盤面にいるエサゾンビの効果を思い出して下さい。断末魔により、相手ヒーローを5点回復します。
オウケナイのソウルプリーストをプレイすることで断末魔の効果が変わり、
相手ヒーローに5点ダメージを与えることになります。これで足りない1点を補うことができますね。
■間違ったプレイ順の例
エサゾンビを破壊すれば5点ダメージをだせるのは分かりました。
しかし、ここで安易にエサゾンビを倒そうとすると、1つ問題がでてしまいます。
例1.「呪文ダメージ+1」が無くなる
1.オウケナイのソウルプリーストをプレイ。
2.エサゾンビでカバルの影の僧侶にアタックし、エサゾンビの体力を1にする。
3.熱狂する火霊術師をプレイ。相手ヒーローに瞬間回復を使用。
4.熱狂する火霊術師の効果により、全ミニオンに1点ダメージを与える。
5.エサゾンビが破壊され、「呪文ダメージ+1」が付与されたミニオンがいなくなる。
こうなると、またしても1点足りなくなってしまいます。
例2.エサゾンビを破壊できなくなる
1.オウケナイのソウルプリーストをプレイ。
2.熱狂する火霊術師をプレイ。相手ヒーローに瞬間回復を2枚使用。
3.熱狂する火霊術師の効果が2回発動し、闇の教団の使徒が破壊。
4.闇の教団の使徒の断末魔により、エサゾンビの体力が6になる。
リーサルパズル画像を確認しながら読んで下さい。
■正しいプレイ順の例その1
1.オウケナイのソウルプリーストをプレイ。(計4マナ)
2.エサゾンビでカバルの影の僧侶にアタックし、エサゾンビの体力を1にする。
3.相手ヒーローに瞬間回復を使用。6点ダメージを与える。(計5マナ)
4.熱狂する火霊術師をプレイ。相手ヒーローに瞬間回復を使用。6点ダメージを与える。(計8マナ12点)
5.熱狂する火霊術師の効果が発動し、全ミニオンに1点ダメージを与える。
6.エサゾンビが破壊され、断末魔が発動。相手ヒーローに5点ダメージを与える。(計17点)
7.相手ヒーローにヒーローパワーを使用。2点ダメージを与える(計10マナ計19点)
8.闇の教団の使徒で相手ヒーローにアタック。3点ダメージを与え、リーサルとなる(計22点)
この場合は2の行動を最後に持ってきてもOKです。
■正しいプレイ順の例その2
※カードのプレイ順により6と7は前後します。
1.オウケナイのソウルプリーストをプレイ。(計4マナ)
2.エサゾンビでボルヴァー・フォードラゴンにアタックし、エサゾンビの体力を2にする。
3.闇の教団の使徒で相手ヒーローにアタック。3点ダメージを与える。
4.熱狂する火霊術師をプレイ。相手ヒーローに瞬間回復を2枚使用。6×2=12点ダメージを与える。(計8マナ15点)
5.熱狂する火霊術師の効果が2回発動し、全ミニオンに1点×2回のダメージを与える。
6.エサゾンビが破壊され、断末魔が発動。相手ヒーローに5点ダメージを与える。(計20点)
7.闇の教団の使徒の断末魔が発動。
8.相手ヒーローにヒーローパワーを使用。2点ダメージを与え、リーサルとなる。(計10マナ22点)
多少プレイ順が前後しても良いので答えは無数にありますが、大体はこのような順番でプレイします。
■おわりに
あなたはこの難問を75秒以内に解くことができましたか?
実戦ではカードを使う時間もあるので、考える時間は60秒ほどでしょうか。
「足りる?足りてない?」などと検算している時間は少ないです。
リーサルだけを追い求めてしまうと、打点が足りない場合は他のプレイングを考える時間が少なくなります。
このゲームで勝つためには、そういったプレッシャーの中で素早く計算し、行動することが必要になるのです。
実戦でリーサルダメージを出すコツとして、相手ターン中にも打点計算をするクセを付けましょう。
そうすれば自分のターンが返ってきたとき、既に打点計算が終わっているので、あとは行動に移すのみになります。
特にフリーズメイジやアグロシャーマンなど、手札に打点スペルが多いデッキは相手ターン中の打点計算を
忘れないようにしましょう!