「好きなことで生きていく」の裏側

      2024/04/23


はじめに

「学校(もしくは会社)が嫌で、辞めたいと思っています。
 僕もゲーム実況(動画投稿)でお金を稼ぎたいのですが、どう思いますか?」

去年の年末頃から、このような相談を度々受けています。

よくある勘違いとしては、「楽をしてお金を稼げる」と思われているところです。
ゲーム実況は「何かが嫌で、逃避先として選ぶべき場所」ではありません。
好きなことで生きていく」は「好きなことだけをして生きていく」ではありません。

この辺りの勘違いを正す目的と、ただ読み物として興味ある人に読んでもらいたく、記事を書いています。

注意点

この記事に書かれていることは、僕自身の経験によるものです。
主に動画投稿などで広告収入を得ることを前提として書いています。

他の実況者やプロゲーマー、配信媒体などと全く関係なく、
動画投稿者全員に当てはまるものではありません。
ご了承ください。

ゲーム実況者にも勉強が必要

勉強が嫌で学校や仕事を辞めた場合、ゲーム実況者を続けることは難しいでしょう。
何の勉強もせず、ゲーム実況を続けて安定した収益を得ることは不可能です。

絶対必要な2つのスキル

  • 動画編集(動画作り)
  • 画像編集(サムネイル作り等)

あなたは動画の編集、画像の編集をしたことがありますか?

動画の編集は視覚的にわかりやすく、そこまで苦ではありません。
無料ソフトを使ってもよいのですが、1万円ほどで売っている有料のソフトを購入することでより効率的に動画の編集ができます。
ただ編集するのは簡単ですが、見やすい動画を作るのは難しく、僕も日々勉強しています。

画像の編集は苦痛でした。全く触ったことがなく、「レイヤーって何?」というところから始めました。
編集方法は視覚的にわかりづらく、時間をかけて編集ソフトの使い方を勉強する必要があります。
文字や背景の色にまでこだわる必要があるので、色彩検定を持っている人は有利かもしれません。

これらは「ただ作れば良い」というものではありません。
他人に見やすく、受け入れられやすく、また見たいと思うものを作る必要があります。

国語力

僕は解説系の動画を作ることが多いので、動画を作る前に台本を書いています。
これは文章を書く力が必要になるため、結局は「国語」が活きてくるわけです。
読みやすい文章の書き方は元新聞記者が書いた本を読んで勉強しました。

あえて読みにくい文章を書くと、このように冗長な文章になってしまい、読みにくいということは声で聞いたときにも理解しづらいため、動画にしたときにも問題がでてしまうので、しっかりと勉強する必要があります。

確定申告

ある程度稼げるようになると、確定申告をする必要がでてきます。
詳しいことは省きますが、開業届所得税の青色申告承認申請を提出した方が良いです。

この時点で面倒くさそうに思えますが、そこからは簿記の勉強です。

どこからどこまでが経費として認められるのかを調べることも必要になりますし、経費にするにしても勘定科目を調べる必要があり、パソコンなどの固定資産になるものは減価償却を行う必要が出てくる場合があるだとか、そういった知識が必要になります。僕は学校で簿記を勉強したことがあるので、その経験が生きました。

「勘定科目」や「減価償却」なんて言葉を見たことが無い人は、その意味を調べる所から始めなければなりません。

おわりに

勉強(もしくは仕事)が嫌で辞めて実況者になっても、勉強は必要になります。
特に高校や大学を辞めるという決断は、貴方の人生を大きく狂わせるものになるかもしれません。

世の中には学校に行きながら、仕事をしながらゲーム実況をしてお金を稼いでいる方が大勢いらっしゃいます。
まずはその道を進んではいかがでしょうか。そこでもし、人気が出てゲーム実況1本で暮らしていけるようであれば、学校を辞めるなり、仕事を辞めるなりを考えることができるのだと思います。

ゲーム実況者は大変だから、なるんじゃないと言っているわけではありません。
「楽をして稼げる」と勘違いしている方がいるので、その勘違いを正して欲しい。それだけです。

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