デッキにおけるカードの入替えタイミング
2016/04/20
ツイッターにて、このような質問を頂きました。
「Hearthpwnなどに載っているデッキをそのまま使うとき、どのようなタイミングでカードの入替えを試すのでしょうか?」
何戦ほどしてから入れ替えるのかを教えて下さい、とのことでした。
対する僕の返事がこちら。
■ケースバイケース!
デッキにもよるのですが、ある程度使い慣れたデッキであり、作者の意図が感じられるカードであれば、1戦もせずに変えるときもあります。
逆に不慣れなデッキで、作者の意図が分からない場合は、納得するまで使い続けます。
■テンポメイジの例
・意図が分かるカード
《Mirror Image / ミラーイメージ》
―アグロやドルイド、武器持ちヒーローに対して強い
《Arcane Blast / 魔力の炸裂》
―《Knife Juggler / ナイフ・ジャグラー》や《Sorcerer's Apprentice / 魔法使いの弟子》などを倒したい、もしくは《Azure Drake / アジュア・ドレイク》とのシナジーがある。
・意図が分からないカード
《Ethereal Conjurer / イセリアルの召術師》
《Ragnaros the Firelord / 炎の王ラグナロス》
このように新しいカードや、最近見ることの無かったカードが入っている場合はどういった意図があるのか分からないので、まずは使ってみます。
すると、強い場面、弱い場面が見えてきます。
《Ethereal Conjurer / イセリアルの召術師》
―手札が減らないので長期戦に強く、アタック値が高いので除去を強制できる。
《Ragnaros the Firelord / 炎の王ラグナロス》
―レノ系やフリーズメイジに対して強く、出したターンに必ず役立つ点が強み。
どちらもミッドレンジ/コントロール相手には強いのですが、アグロ相手にはそこまで機能しないカードですよね。その日のラダーでアグロデッキとばかり当たっているようなら、他のカードと入替えます。
(入替え例)
《Flamestrike / フレイムストライク》
《Sludge Belcher / ヘドロゲッパー》
・総論
デッキに入っているカード1枚1枚に意味があり、「なぜこのカードが入っているのか」という、基本的なことを理解しないままプレイしていても、上手くなれません。「このカードはあのデッキに対して強い」という知識があれば、他のデッキを使うときのカード入れ替え対象としても考えられますし、マリガンで残すor残さないの判断もできるようになります。
カードを入れ替えた場合の注意点として、例えば《Ragnaros the Firelord / 炎の王ラグナロス》を《Flamestrike / フレイムストライク》と入れ替えたとします。
そして《Flamestrike / フレイムストライク》を引いたとき、「もしこれが《Ragnaros the Firelord / 炎の王ラグナロス》だったらどうなっていたのか」を考えることも重要です。
そうして10試合、20試合と試してみると、入替えが成功したかどうか、自分で理解することができます。
様々なカードを試したほうが良い!というわけでもありません。まずは自分が使っているデッキが、どのデッキに対して強いのか、どう行動するのが良いのかを理解する必要があります。
初心者のうちは、すでに完成されたデッキをそのまま使ったとしても、何が強いのかも分からなければ、各カードの入っている意味も分からないと思います。
僕も《Zombie Chow / エサゾンビ》が実装された当時、使い方が全く分からず戸惑いました。その頃は初心者だったこともあり、2ヶ月は悩んだと思います。
《Zombie Chow / エサゾンビ》
―1ターン目に出すことができれば最強クラスのカード。
ステータスが高いので相手のミニオンと1:2交換ができる可能性があり、最序盤は相手ヒーローにダメージを与えず、トレードだけが行われる場合もあるので、相手ヒーローを回復するというデメリットもあってないようなものになる。
「後半引いたらどうするのか」という問題に関しては、ハッキリ言って腐る可能性もあるが、盤面が五分の場合は1体でも多くのミニオンが欲しくなるので、相手に回復されようが関係なしに出す場合もある。
「早く勝ちたいから回復されたくない」ではなく、「勝つためにはまず盤面で有利に立たなくてはならない」のだ。
なぜ、このカードが入っているのか?いつ入れ替えれば良いのか?今は分からなくても、ゲームが上達するにつれ、段々と分かるようになります。何も理解できていないうちから「上級者がこう言ってるから、そうなんだろうな」と考えるのではなく、自分自身で試すことが重要というわけですね!
焦らずゆっくり、ハースストーンを楽しみましょうo(^▽^)o♪