4種類のマリガン法を紹介#2
2016/05/03
前回の記事で、レジェンドランクへ到達するためのマリガンの心構えが分かったと思う。
今回は本題である、4種類のマリガン法について説明しよう。
4種類のマリガン法
自分本位のマリガン
「自分がやりたいことをやる!」というマリガン方法だ。
Zooやフェイスハンターなど、自分が使っているデッキの強さを押し付けていくデッキを使うときはこのマリガンになるだろう。
★ワンポイントアドバイス
とりあえず1~2マナのカードを残す、というのは自分本位ではなく、初心者のマリガンだ。
例えば 真言・盾や自然の怒りを必ずキープしているようでは、上のランクに行くことはできない。
次に説明する「他人本位のマリガン」を参考にしていただきたい。
他人本位のマリガン
「対戦相手がこのヒーローだから、このカードを残すor残さない」というマリガン方法だ。
例えば早いターンでミニオンを横に並べてくるデッキに対して全体除去を残したり、「パラディンに対してナイフ・ジャグラーをキープしてもシールド・ミニロボで一方的に破壊されてしまうから、ナイフ・ジャグラーはチェンジ!」というものが他人本位のマリガンと言える。
相手が序盤から強力なミニオンを出してくることを予想して、自然の怒りを残すのも他人本位のマリガンとなるだろう。ただ単に「2マナだから」という理由で自然の怒りを残すのではなく、「あのミニオンに対して使う」というイメージを持つようにしよう。
強気のマリガン
「相手が特定のカードを持っていなければ強い!(キープ)」
「この初手も悪くないけど…もっと良い初手にしたい!(チェンジ)」
…といった考えで行われるマリガン方法だ。
例えば相手ヒーローがウォリアーで、相手がマリガンで全てのカードをチェンジしたのを見て烈火の戦斧が無いことを予想し、ナイフ・ジャグラーや魔法使いの弟子といった効果付き低マナミニオンをキープ、即座に出していくというようなプレイになる。
もしくはZooを使っているとして、「1マナミニオンにヴォイドウォーカーが来たが、炎のインプの方が欲しい!」といった感じでヴォイドウォーカーを残さないのも強気のマリガンと言える。
妥協のマリガン
「この初手、あんまり良くないけど、もしチェンジしてもっと悪くなったら嫌だな…」といった感じでキープしてしまうマリガン方法だ。これが一番良くない。
カードゲームにおいて「初手が悪くて負けた」なんて言葉はよく聞くが、「初手が悪い」というのは負け筋の1つなのだ。あなたはわざわざ負け筋である「初手が悪い状態」を選んでいることになる。
思い切って全てチェンジし、より良い初手を目指すのは強気のマリガンと言えるだろう。それは決して悪いマリガン方法では無い。もちろん、もっと悪い手札になってしまう可能性があるので一長一短なのだが、カードゲームにおいてはマイナスなイメージを持つのは良くないと僕は思っている。
つまりは「もっと悪い手札になったらどうしよう」と考えていては、その試合そのものに負けているということだ。
これは特に大会という強いプレッシャーを受ける場で特に言えることだ。「もし手動操縦のシュレッダーから終末予言者が出てきたら最悪だ…!」なんてことを考えていては、普段通りのプレイができなくなってしまう。普段通りのプレイができていれば勝てた試合も、そういったマイナスイメージを拭うことができなければ、勝てなくなる。
普段から弱気なマリガンばかりで、リスクを背負って全ての手札をチェンジできないようであれば、大会や「この試合に勝てばレジェンドランクに到達するぞ!」などのプレッシャーを受ける場で勝つことは難しくなるだろう。
まとめ
4つのマリガン法を説明したが、これらのマリガン法は組み合わせることができる。
僕の場合は、対戦相手のことを考えて特定のカードをキープしつつ、より良い手札を目指す「他人本位のマリガン + 強気のマリガン」をすることが多い。「1-2マナのカードはとりあえず残す」といったことをしないので、ヴォイドウォーカーやナイフ・ジャグラーを初手で残さないことも数多くある。
Zooを使って、対戦相手がアグロデッキであると予想されるのであれば、他に1マナをキープできなければ鬼軍曹を残し、1ターン目にプレイするだろう。これは「他人本位のマリガン + 妥協のマリガン」と言える。
そして前回の記事でも説明したが、「マリガンはこうするべき!」という固定概念は捨てたほうが良い。
僕は強気なマリガンをしろとも、妥協のマリガンをするなとも言わない。その日、その時、今までの経験から「今回はこの方法でマリガンをするべき」と考えるのが良いだろう。
マリガンの方法はデッキによって変えなければならない。積極的に強気なマリガンをするデッキもあれば、妥協のマリガンで勝ててしまうデッキもある。あなたが使っているデッキ、そしてプレイスタイルによってマリガンは変えるべきなのだ。
一番大事なのは、「他人がこう言ったから」という理由でその方法に合わせたマリガンをするのではなく、「自分自身の考え」によってマリガンの方法やキープorチェンジするカードを変えることだ。
ただし、それは今すぐにできることではない。確実にあなたの実力が付いた時にこそ、自分自身の考えによって「自分のマリガン」をすることができるようになるだろう。
この記事を読むことで、あなた自身の底力を上げる手助けができたのであれば、僕は嬉しく思う。