1~3ターン目を想像するマリガン法

   


はじめに

新環境あるある、でしょうか。

良くある質問として「新たに使うデッキのマリガンが分からない」というものがあります。

マリガンというのは、相手ヒーローやメタによって変わってくるものです。
一部のデッキを除いて「このカードを残せば良いよ」で終わるようなものではありません。

分からないから人に聞こう」は強くなるための最短ルートですが、自分自身の力にはなりにくいです。

今回は、自分自身で考え、自分自身の力をつけるためのマリガン方法を紹介します。

テンポウォリアー VS アグロ(ミッドレンジ)シャーマン

現在、流行している2デッキを例として挙げます。

あなたがテンポウォリアー側です。

テンポウォリアーのデッキリスト例

tempow

シャーマンが先攻、こちらのテンポウォリアーが後攻です。

初手にはこの4枚が来ました。

rei

sgg

bloodhoof

bloodhoof

ここで考えることはもちろん「どのカードを残すのか」です。

パッと見て、マナカーブはそこまで悪くありません。
《ブラッドフーフの勇士》は優秀な挑発ミニオンなので、シャーマン相手に悪くないようにも思えます。
あなたがもし、この手札を見て「全キープしても良いのか?」と思った時、お互いのターンを想像してみましょう。

ドローするカードは分からないので、まずはこの4枚だけで考えます。

シャーマンの1ターン目

trog「トログさいきょ~~~!」

ウォリアーの1ターン目

rei

slime

《血を霊液に》《トンネル・トログ》使い、スライムを召喚。

シャーマンの2ターン目

trog2

card_2610

《トーテム・ゴーレム》を召喚し、《トンネル・トログ》の攻撃力が+1。

シャーマン側の考え
「コインから《烈火の戦斧》をしてこなかったし、武器は無さそう。」
「スライムを倒さなかった時の裏目は《叩きつけ》とスライム、または《残酷な現場監督》とスライムで《トーテム・ゴーレム》が倒されるぐらいか。」
《叩きつけ》の場合は相手の場にミニオンが残らない上に、こっちは《トンネル・トログ》が残りそうだし有利。」
《残酷な現場監督》が出ても、《トンネル・トログ》が残り《残酷な現場監督》とステータスは五分。」

じゃあフェイスに行くか。ということで2/2の《トンネル・トログ》はフェイスにアタック。

つまりはこうなります。

シャーマンの盤面

trog2

card_2610

ウォリアーの盤面

slime

手札

 

sgg

bloodhoof

bloodhoof

+コインとドローしたカード

やばい!

スライムでトログを倒し、《死憎悔いのグール》を出したところで盤面は取れず。

相手の《トーテム・ゴーレム》はフェイスに来たとします。《死憎悔いのグール》《トーテム・ゴーレム》とトレードしたとしても、ず~っと後手後手…。

こちらの体力が一方的に削られていく展開になります。

何が悪かったのか?

全キープしたことにより、2ターン目の動きが無くなってしまいました。
コインから《死憎悔いのグール》を出した場合、3ターン目の動きも無くなってしまいます。
結果、2枚キープした《ブラッドフーフの勇士》が腐ることになりました。

シャーマン相手に《死憎悔いのグール》をキープしたところで、活躍する場面は限られてしまいます。
なぜならば、シャーマンは体力が2以上のミニオンを多く出してくるからですね。

さらに、《ブラッドフーフの勇士》は盤面を取っている状況であれば強力ですが、取られているときに出してもあまり意味がありません。

シャーマン相手だし、挑発ミニオンが強そう」ではダメなのです。

初手に何が必要か?

まずは《トンネル・トログ》を倒すために、《烈火の戦斧》が必要であることは想像しやすいです。

しかし《烈火の戦斧》の打点は3。《トーテム・ゴーレム》は倒せません。

そこで、《血を霊液に》はキープし、他の3枚はチェンジします。

烈火の戦斧が来た場合

《トンネル・トログ》はコインから《烈火の戦斧》で倒せます。

《トーテム・ゴーレム》が出てきた場合、[血の霊液]を使って1ダメージ+スライムを召喚し、《烈火の戦斧》で破壊。シャーマンの盤面にはミニオンが残らず、こちらには2/2のスライムが残りました。

さきほどの状況と比べ、こちらの方が断然有利であることが分かります。

まとめ

初手からお互いの1-3ターン目ほどの動きを想像するのは慣れと知識が必要ですが、そこまで難しくありません。

少し想像してみて、全キープした場合に特定のカードを引かないと負けるリスクがあることや、本当に必要なカードを想像してみてください。

コツとしては、他に欲しいカードが何枚、デッキに入っているのかを考えることです。

例えば「《烈火の戦斧》が欲しい」だと2枚しか入っていないのでキープ枚数を極力減らしたいのですが、「《狂瀾怒濤》以外の3マナ以下のカード」であれば18枚入っているので、引く可能性は高いです。2-3枚キープしても良いでしょう。

上手い人に言われたから」「デッキガイドに書いてあったから」でマリガンするのでは無く、自分自身の考えによってマリガンを変えれるようになると良いですね!

 - レジェンドへの道, レベル2(ランク14~10)